ここ1年の携帯電話業界において最も大きなトピックスはというと、言うまでもなく「格安SIM」の劇的な進化と躍進。それに伴う「SIMフリースマホ」の台頭でしょう。
格安SIMが超進化
つい1年位前は通信量がやっと1,000円1GBになり、スピードもLTEのMAX出せるサービスになり、SMS対応や音声通話対応になり、やっと携帯キャリアの代わりになるかなって位で利用量が少ない人限定のしかも2台目の節約に使う程度のサービスくらいの位置付けでした。少なくとも僕の中では。
さらに遡れば通信速度256kbpsで月に500MBSMSは使えないし、音声通話は出来ないし電話は各社のIP電話サービスを使ってね、なんていうとても携帯キャリアのサービスの代替になるような代物ではないニッチなものだったと思います。
それがここにきて、SMS、音声通話対応は当たり前で通信量も1,000円で3GB
さらに各社多様なプラン構成でMVOにはない通信量制限がない完全定額プランや複数SIMシェアのプランなど特徴のあるプランも登場して、自社のIP電話を組み合わせれば通話料も半額です。MNPも対応しますってんだから、そりゃ携帯キャリアも食えるほどの驚異にもなります。
現に用途を限定すれば劇的に安くなるわけでちょっと価格比較をすれば通信料だけの比較で今や3,000円、4,000円と違ってきます。僕のように通話サービスが必要ない人にとってはさらにその差は広がります。固定回線とのセットで安くなったくらいでは太刀打ちできない価格差です。
さらにスマートフォンのセット販売や、割賦販売も行われ、SIMフリー端末の多様化、高機能化も凄まじいです。ちょっと前なら一線を張れる高機能機種が安く手に入ってしまうんだから!そしてとうとう日本メーカーすらもがMVNOの通信会社とタッグを組んでオリジナル機種を出すに至ります。もはややってることはMVOの携帯キャリアと一緒のレベルです。
何故これほどまでの存在になったのか?増え続けるMVNO各社の激しい価格・サービス競争、総務省の施策によるところやメディアのプッシュもあるでしょう。しかしその進化の方向性がユーザーにとってメリットがあり、魅力的だからでしょう。総務省の価格競争を起こしたいという目論見は格安SIM各社で盛り上がっている状況です。
どこの格安SIMがいいの?
格安SIMはものすごい数の会社が提供しています。戦国時代すぎます(笑)
人気があるのを紹介すると
- 業界トップはOCN モバイル ONE
- 最近遅いと言われていますが・・・iijも人気です
- BIGLBE
新興勢力で勢いがあるのは
- 業界最安を謳うDMM mobile
- 安さとラインナップで追随する【楽天モバイル】
- 月額1000円で使えるTSUTAYAのスマホ 【TONE】
特徴的なところ
- 3Mbpsで無制限のぷらら
- b-Mobile
au系はこちら
- auのLTEが使えるmineo
- UQmobile
このほかにもたくさんあります。
僕はOCNを使っています。なぜOCNなのかや設定方法はこちらを見てください
[記事リンク⇒「OCNモバイルONE」の購入・設定とレビュー]
対して携帯電話キャリアは
携帯電話各社も話し放題プランやデータのシェアプランを打ち出しますが、これがまったくユーザーに響かない。(少なくとも僕には笑)
誰も話し放題するほど電話しないし、電話すらLINEに取って代わられている現状で最重要なのはデータ通信なのにそれを分け合ってどうする?使い切ったら家族総共倒れじゃないか(笑)
しかしキャリアはこれをユーザーに強制的に押し付けてくる!もう金儲けしようとしてるのがまるわかりすぎて不信感しかないですよ。
そしてVoLTEやキャリアアグリエーションという新技術、これもはたしてユーザーに響いているのか?確かにそれぞれすごい技術ではあるけども、音質がいいとアピールされてるVoLTEですが、はたして昔みたいに音質って気にされてるの?みんなLINEで満足してるんだよ?そもそも音質を除けばVoLTEというパケットに音声も乗せてしまうという部分はLINEなどですでにやってる部分だしね。これは将来的に4Gにすべてが切り替わった時に音声回線は必要なくなり、データ回線だけで済むのでキャリアとしてはそれを見据えた今の料金体系なんだろう。
キャリアアグリエーションも速いに越したことはないけど・・・現状遅いと思ってる人もそんなにいないと思います昔みたいに動画見たいけど遅くて途切れるからもっと速くしたい!!みたいなこの速さで具体的に何ができるかがないとこれ以上はオーバースペックでしょう。だいたい家のWIFIより速くなったところでどうすんのよ?
ってな感じで明後日な方向向きまくりに思える部分に活路を見出し注力している携帯電話会社にはたして未来はあるのだろうか?
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