先日、『映画 信長協奏曲』を観てきました! 映画の内容と感想です。
※ネタバレになりますのでご注意ください。
ついに観てきました!『映画 信長協奏曲』 ドラマにハマり、映画を心待ちにしていたこの1年に終止符を打ってきました。
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で取り上げてきましたが、 本能寺の変、二人の信長の結末は? 秀吉の陰謀は果たされるのか? 帰蝶とサブローの愛の行方は!? 気になる映画の内容と感想をお届けします。
映画の内容
ちょっとしたドラマのハイライトから本編へ
ドラマから10年後の完成した安土桃山城で家臣や帰蝶と和気あいあいとするシーンから始まります。 相変わらずなサブロー達。安土桃山城は映像でみるとキレイで迫力があります。
松永さんから信長がそろそろ死ぬという史実を告げられ落ち込むサブロー。
そんな中、石山本願寺が挙兵したとの知らせが入ります。 そうなると上杉、毛利も含めて包囲されてしまい織田は敗色濃厚。 それぞれに家臣を配置して対策を立てるサブロー。ずいぶん頼もしくなりました。
そんな中ミッチーは石山本願寺制圧に指名されます。 そこで機は熟したと手薄な安土城でサブローを打つことを提案する秀吉。 本願寺との膠着状態に乗じて安土城に向かうミッチーだが、砦を本願寺勢に襲撃される。裏切ったのは松永さんでした。引き返して戦うも敗色濃厚なミッチー。
それを聞いたサブローはミッチーを助けに行く。わずかな群勢を率いて命がけで戦うサブローの姿は強いしかっこいいが、あんなに人を殺すのを嫌がっていたサブローがバッタバッタと敵を切り捨てる姿に違和感を感じました。
それでもピンチに陥ったときに助けに現れたのは柴カツさん達家臣のみんなでした。力を合わせて本願寺を倒します。その後松永さんは秀吉に殺されてしまいます。 そんなサブローの行動や家臣からの人望を目の当たりにし、器の違いを痛感するミッチー。思い直して再度サブローに尽くすことを決意します。
さて、サブローは死の運命に立ち向かい生きて歴史を変えることを決意し、帰蝶との結婚式を挙げることにします。結婚式の場所は・・・本能寺!! いよいよクライマックスに向けて物語が動き出しました!
本能寺で結婚式を挙げにそれぞれ出発するサブローと帰蝶ですが、帰蝶にサブローと同じようなスマホを持っている者の存在が耳に入ります。大阪にいるその人に会いに行く帰蝶。
ここで秀吉がまたして本能寺でのサブロー抹殺をミッチーに提案します。しかし断るミッチー。すると秀吉は態度を急変させ、帰蝶を人質に取っていると告げミッチーを脅します。
そのころ、帰蝶が出会ったのは外国人のウイリアムアダムスでした。ウイリアムアダムスはやはりタイムスリップしてきた人で、日本の歴史にも詳しかったのです。信長が本能寺で明智光秀に殺されると聞いて急いで本能寺へ向かう帰蝶。
本能寺で結婚式の準備をしていたサブローの元にミッチー軍が攻め込んできます。火を放ち万事休すのサブローの前にミッチーが現れ、対峙するサブローとミッチー。「なんでこんなことしたんだ!?」と叫ぶサブローに秀吉の陰謀と帰蝶が人質に取られていたことを告げ、ここから逃げるようにサブローに言うミッチー。
サブローが脱出した後秀吉が現れる。ミッチーは自分の命で全て終わりにしてほしいと秀吉に言うが、秀吉の復讐心はそんなものでは収まらないようで、ミッチーが守りたいものを全て奪うと言い放つ。サブローを殺さないでくれと懇願するミッチーを無情に切り捨てる秀吉、何度も刀を刺すシーンはエグいです。
一夜明け、逃れたサブローは明智軍に保護され帰蝶と共に身を隠します。 世間では顔が同じサブローが明智光秀とされて追われる身に。 そして決意します。明智光秀として秀吉と戦うことを。
帰蝶とお別れして明智軍を引き連れ戦へ挑みますが捉えられてサブローは秀吉に首を切られてしまいます。
と、ここで切られたと思っていたサブローがタイムスリップした木のある場所で目を開けます。 なんとサブローは現代に戻ってきました。 その後現代で生活するサブロー。すごい適応力(笑)
そんなサブローの元に郵便物が届きます。 中にはSDカードが入っていて、それを再生すると・・・ 帰蝶の姿が。 ウイリアムアダムスが撮った映像に映る帰蝶はあの後の戦国の世について語ります。 秀吉が天下統一し家康が引き継いで平和な世が訪れたと。 サブローの願いは皆が受け継いでいると笑顔の帰蝶に微笑むサブロー。
400年の時を超えたメッセージと2人の愛の切なさに感動です。 サブローはあのタイムスリップした木の下を訪れ物語終了。
感想と考察
激しい動乱の世界に生きながら平和を願って生きたサブローが歩んだ日々が、結果的に信長としての史実を作り上げていくという内容は、結末がわかっている歴史を変えることができるのか?とドラマから映画までを通してワクワクさせてくれる物語でした。結果的にサブローの意思を継いだ人々が平和な世界を作り上げたというキレイな結末でした。
すごくおもしろかったんでもちろん大満足なんですが、同時に疑問や納得いかない部分もありました。
あえて不満をあげると、
- サブローと帰蝶の結婚式は挙げてほしかった。
- なぜ、サブローは顔が同じというだけで明智光秀として追われることにならないといけなかったのか?
- ミッチーから言われた信長としてなすべきことがなぜ明智光秀として秀吉に無謀に挑むことになるのかが納得できない。
- 平和の願いは秀吉に託したということなのかな?終始悪役の秀吉なのに?歴史上も秀吉の天下統一後の暴虐はひどいもんですが・・・
- サブローはなにがなんでも生き延びると言っておいてけっこうあっさり諦めた。
- 帰蝶の最後の動画はどうやって撮ったんだよ?本能寺の変からさらに20年くらい経ってるはずでしょ?電池あったの?
- 年齢のとりかたが変。サブローは最終的に50歳くらいのはずだし、映像の帰蝶は70歳以上のはずでしょ?
- どこのタイミングの現代に戻って来たのかわからないけどタイムスリップした元の時代なら高校生だったサブローがいきなり老けて浦島太郎状態だよね? 逆に元の時代の30年後ならすごい孤独だよね。なんもない、身寄りもない状態から普通の生活してるのすごいな。
あれ?けっこう不満点あるな(笑)
最終的な感想としては、夢落ち感がハンパないです。 夢の中(タイムスリップ中)の物語は最高だったけど、現代に戻る必要なかったなぁと思います。
結局信長としての行動や想いは意味はあったと思うけどサブローという人物としてはなんだかすごくむなしさと寂しさを感じてしまうラストでした。
それでもあの時代に生きた足音は今に続く夢見た世界へと意味のあるものだったんだと思います。ミスチルの主題歌、最高ですね!(笑)
いろいろ言ったけどすごく面白かったし、とにかく最後まで観れてよかったです。最高でした!
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