アンフェア完結!最新作「The end」まで一気に見た感想

『アンフェア The end』を観てきました。
ドラマから通して観た感想を書きたいと思います。

※ネタバレになるのでご注意ください。

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このアンフェアという物語は主人公、雪平を中心に様々な事件や陰謀が渦巻くそれぞれの復讐の物語です。
そしてテレビドラマと映画やスペシャルドラマはまったく違った軸の物語ということ。そこを理解し受け入れなければなりません。

テレビドラマ

そもそもは雪平の父親の死の謎を突き止めたいというのが雪平の行動の原動力で、そのために自分の正義を貫きます。
テレビドラマはその過程で過去にユタカを殺してしまい、それに対する安藤の復讐がドラマのストーリーで、父親の死への確信に迫る内容ではありません。あくまで安藤の復讐の物語です。

推理小説、誘拐、バツマークとそれぞれの犯人の復習が動機となった事件が繋がり、真の黒幕である安藤が雪平を苦しめるために指示していたというものです。そして愛するものを自分の手で殺させることで復習は完結するという計画。最後は雪平によって殺されるという、結果的には計画は成功したという切ない結末を迎えます。

安藤が黒幕なのはいいんですが、それぞれの事件を指示していた部分や繋がり、個々の動機等に統一感がなくただの×サイト運営者としてキッカケを作っていたにすぎないなんでは?(笑)と思えてしまいます。

映画

映画アンフェアはスペシャルドラマ「暗号解析」から続くストーリーで「The move」「The answer」「The end」と続く物語

雪平の父親殺害の謎とそれに関わる警察内部の闇組織との戦いです。
「スペシャルドラマ」で父親が企てたクーデターとその闇資金をのパスワードをめぐる戦いの黒幕、安本さんが殺され、「The move」で闇資金をめぐりテロが起こり、黒幕の斎木が殺されデータを託される、「The answer」で警察の不祥事を記すファイルをめぐり一条に裏切られ、と様々な事件が起こりました。

そして「The end」ではポッと出のタケベやツシマの裏切りにあいながら最終的には海外メディアへのリークをもって雪平の父親の目的は達成され、雪平は復習の螺旋を止めるという結論で終わったようです。裏切り者と思われたカオルちゃんはいいやつだったけどあっさり殺されちゃうし。

父親殺害の犯人は一条だったとわかりましたが、映画2作目から出てきた人が実はずっと雪平を見てましたと言われてもねぇ・・・

しかもさらにその上の闇組織はうやむやだし。おもしろかったんですがなんだかスッキリしたんだかしないんだかわからないモヤモヤした感じです。

アンフェアとは?

この物語のキーワードである「アンフェア」とは?
アンフェアという言葉の正しい意味は不公平、不正という意味です。
しかし、このドラマにおいての意味は「アンフェア=裏切り」
という意味で使われているように思います。
「アンフェアなのは誰か?」という問いについては物語全体でみれば警察上層部の闇組織なんでしょうが、それを暴く上での黒幕の存在と裏切りを解いていくのがテーマに変わってしまっているような気がします。アンフェアっていう言葉を無理矢理使っていますが合っていない気がしてなりません。
タイトルを「Betrayal」に変えた方がいいんではないでしょうか?(笑)

ミスリード誘う演出も多くてみてる人を騙すのに必死です。

アンフェアではシリーズ通してとにかく雪平の周りの人はみんな裏切り者で、さらに黒幕の黒幕が次々とでてきては死んでを繰り返します。雪平ってなんて不幸で可哀想な人なんだろう?(笑)

そして一応事件や父親の死について追いかけてはいるものの雪平は常に受け身というか相手からのヒントや個々の事件の繋がりで父親殺害の犯人や闇の組織の黒幕にたどり着いた印象で、どうも謎解き感がないんですよね。辻褄合わせや、実はこうでしたーって後から言われても納得できないです。

いちばんアンフェアなのはこの作品の作り手ではないでしょうか?(笑)

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