iOS9のコンテンツブロッカーによるアドセンスやアクセス解析への影響は?

先日リリースされたiOS9が僕らブロガーにとって、果てはWEBそのものにとって非常に大きな影響を及ぼすであろう脅威の機能を備えています。それは広告ブロック機能、『コンテンツブロッカー』

さらになんとこれがアクセス解析までブロックしてしまうようです。 今回の記事はこのコンテンツブロッカーの影響について。
 

iOS9のコンテンツブロック機能

今回のバージョンアップで大々的に目玉としてアピールされていて、メディアでも取り上げられている広告ブロック機能「コンテンツブロッカー」

これによってウェブ表示が倍近く速くなり、データ量は約半分になるとのことでユーザーにとっては非常に魅力的な機能なんですが・・・

アドセンス等のアフェリエイトを利用して収入を得ているブロガーにとっては死活問題になりそうです。利用するには、 最初はOFFの状態のこの機能を自分でブロック機能をONにする必要があるのですが、認知度が上がりみんなが使い始めたら広告なんて表示されなくなってしまいます。

なにしろiOS、iPhoneのシェアはすさまじく、このサイトでもiOSからのアクセスはサイト全体の6割くらいを占めています。 僕の場合はアドセンスを始めて数ヶ月、収益も微々たるものなんでまだいいですが、アドセンスによる収益もモチベーションのひとつであることは事実です。やっとアクセスも増えて少しずつ広告がクリックされる事も増えてきた矢先なのでこの問題がどの程度影響を及ぼすのかとても興味深いです。

このコンテンツブロック機能を実際に僕も利用してみました。 『Crystal』というアプリが一般的なようですが有料なので とりあえず使用したのは無料の『1blocker』というアプリです。

ios9-cb

この画像は左が利用前、右が利用後の画像です。 このように確かにアドセンスの広告を見事に非表示にしています。 広告があるべき場所には「SPONSORED LINK」という文字だけがむなしくあり、 サイドバーにはポッカリと広告スペースが空いてしまっています。

効果は絶大!あまりにも強力です。
無料の『1blocker』でもこれだけ十分な効果を得られました。

さて、実際に2週間ほど経ち、僕のブログへの影響はというと・・・

アクセス解析を見てる限りでは最初はiOS9からのアクセスが少なく影響はまだ少ないかに見えましたが徐々にiOS9も増えてきています。しかしアドセンスの収益はiOS9登場と同時にガタ落ちしました。 と、同時にアクセス数も下がっています。

これは・・・ 先ほど言ったアクセス解析を見てる限りという部分、これがあてにならないのでは?

なぜならOSバージョンが見れるアクセス解析で見てみても今回はiOSのメジャーバージョンアップのわりには新OSへの移行が遅いんです。 これまでのiOSのアップデートの際はマイナーアップデートでもわりとすぐに新OSへ移行している人が多いです。

そこで調べてみるとやはりコンテンツブロッカーはアナリティクス等のアクセス解析もブロックして無効にするいう情報が出てきました。勘弁してくれよ・・・

で、自分のサイトで実際に試してみたところ僕の使った『1blocker』ではアクセス解析は無効になっていませんでした。 なのでわざわざ『Crystal』を購入して試してみました。

結果は、アドセンスも他のアクセス解析もブロックしているようで反映していません。

困った!これでは正確なアクセス解析すらできません!

コンテンツブロックは正義か悪か!?

さて、たしかにWEBを見る側にとってはとてもありがたく、効果的な広告ブロックですが、ここまでしてしまうのはほんとにいいことなんでしょうか?Appleさん??

これは大きなシェア、影響力を持つ一企業による世界中に及ぼす影響をまったく無視した自分勝手な暴挙としか思えません。

べつにアドセンスの収益が欲しくて言ってるわけではありませんよ。 今回のこの広告ブロックは悪質なポップアップやクリック詐欺、フィッシング詐欺をブロックするのとはわけが違います。

アドセンス等の広告はしっかりとした手順を踏んだ一般企業などがWEBを見る人に対して発信する広告です。それをブログ等で利用してる人もしっかり手続きした上で利用しているのであって、決してユーザーを騙そうとしてるわけではありません。それをビジネスとして生活している人だっているんです。

もしかしたらその広告はWEBを見てるユーザーにとっても有益な情報だったり、新しい発見に繋がることだってあると思います。 テレビでCMが流れるのとも、雑誌に広告が載っているのとも同じなんです。世界中の社会、経済の一部ですよね。それで成り立っていることが多いWEBは今後どうなってしまうんでしょう?

アクセス解析にしたってそう。どのコンテンツがどのくらい読まれていているか、どんな記事が需要があるのか。そんなことを考えながらみんな記事などを書いていると思います。作る側としては気になるし、モチベーションにもなる。そうやってWEBを見てる人に有益な情報、記事は作られていくんです。

そもそもAppleだってそうして出来上がった今のWEBという世界を利用するためのツールとしてiPhoneなりを販売してるはず。その根本であるWEBを潰すつもりなんでしょうか??これらの機能をブロックしてしまうことの恐ろしさ、バカバカしさを理解してるんでしょうかね??

さんざん言われていることでしょうがWEBの質の低下に繋がりかねません。 今後iOS9は確実に増える中で、アドブロックを行うということがどの程度一般層に浸透するのかはわかりませんが、影響は甚大でしょう。

WEBユーザーの一人として、今後も様々なの情報を得たり、WEBを楽しむ為にも僕はコンテンツブロックには反対であり、利用したくないとおもいます!

コメント

  1. luna より:

    僕のところもここ最近訳も分からずにアクセス数が100-200単位で下がっています。

    おそらくグーグルアナリティクスが通らずにアクセス数を漏らしているのだと思います。

    おそらくアップルは今後コンテンツブロックの精度を上げて標準装備としてくるのではないかと思いますが、いったい何を考えているのかと思います。

    ほんの数千円程度のお小遣い稼ぎとはいえモチベーションひとつだったことは確かでこんなことなら時間をかけてブログを書いても意味がないのではないかとさえ思います。

    早くグーグルなどが対策を打ってくれないと影響や被害は甚大です。

     

    • ふろすけ より:

      >>lunaさん

      やはりそういった影響が出ていますか・・・困ったものですよね。
      lunaさんのように考えてしまうのもわかります。それでブログ等のコンテンツが減ってしまうのは世の中にとって大きな損失だとつくづく思います。
      こういう記事を書くくらいの小さな抵抗や世論では、何を言っても訴訟で負けでもしないかぎりAppleはやめないでしょうが、今後なにか対策がとられることを願います。

      ちなみにlunaさんのところは一日のPVはどのくらいですか?もしよかったら参考に教えて下さい。

       

       

       

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